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岡山県宇野での滞在制作雑記、7月25、26日分

先日お知らせした岡山県玉野市での展示のために滞在制作をしています。


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25日は色んな人が制作様子を見にきてくださって、
私は普段一人長野で内緒で制作をしているので
制作途中の作品を人に見せるということが、学生のときぶりで、新鮮で、楽しかったです。
前日夜から
内藤由樹もlit に合流し、プリントの感じなど、見せてもらいました。
業者の不手際に関西弁でいかるというできごとも…。

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26日について。
溺れかけた話を書きます。

今回一緒に展示をする手塚太加丸は
屋久島の白川山という集落出身です。
彼は八月の間そこで
「しらこがえりプロジェクト〜巣への招待〜」
といった、展示、
というより、集落全体を巻き込んだ、
プロジェクトを企画しています。

私はそこへ、岡山滞在直前に
お手伝い、及び、興味本位、
もはや無目的、どういう所かも全く知らずに行ったのですが、
火おこしからはじまる食事、森の中の風呂、川から引いた水道、自分で造った家、鹿肉、はちみつ、屋根で星見ながら就寝、書ききれないですが、それがイベントではなくて日常で、(屋根はイベントだったけど、でも、日常の、ちょっと寝る場所変える、くらいの動き)
それは
自分の考えていた家というものごとの概念を超えすぎていて
別に何かについて考えようとか、何かのために訪れたわけではないのですが
自ずから生活の形などについて考えることになった。
素晴らしい場所と時間をすごさせてもらいました。

そして、手塚太加丸の巣は、
だからああいう形をとっているんだ、ここからきてるんだー
と、ものすごく納得がいきました。
人の巣って、人にしては外と中がツーツーで、環境と人も巻き込むし、
私の考える人の過ごす場所とは違うなあと考えていたんだけれど、
それは、私が、暮らしというものの形を、限定的にしかしらなかった。




ここから溺れかけた話です。

そこに、”動物注意”と地名として呼ばれている美しい川があるのですが
2回、私は浮かび上がれなくなって水面下に沈みました。
(危険はなく、私が運動音痴なだけです)
(泳げないのではなく、少しは泳げます…)
(死ぬのがこの続きなら、結構身体的に苦しそうで、いやだなあ、と思いました。)

その時
手をつかんでくれた人が居なかったら
私は今頃水中かもしれない。
ついこの間、溺れて死んだ私も現在ありえる。

そのことを、朝方、絵を描きながらなんとなく考えました。
一昨日から、夜中の誰もいないタイミングで
展示予定の、窓のところでも制作をさせてもらっているのですが

段々と夜があけてきて
窓越しに歩く人がちらほら出てき始めて、
でも布越しに、顔までは判別できなくて、
むこうからはこちらが見えているのか、光の程度は不明で
ちょっとこわい感じ。
オバケ感もあるし…

と思って

こちら側に立っていて、
水面みたいなことが描いてあって
それごしの窓の外
水中側には居ない
水面の向こうを見ている私の身体は何なのだろう。

向こう側に居ることも十分あり得る。

窓の外、水中みたいな向こう側に立ったとしても、
もうそれは、その瞬間に私にとってはこちら側になる。
窓の中が水面の向こうになる。
こちら側からしか、
主体側からしか、
今現在のこの身体からしか、見ることが出来ない。
限られた視覚しか持っていない。

それで、
ならば
水中側に行ったとしたら
地面の下側に行ったとしたらもうまっくらで、
死んだら何にも見えなくなる
って考えていたけれど

この今見えてる窓の、こちら側と向こう側のように、
もしかしたら、
水上側と水中側は、水面を挟んで
どちらもその主体にとっては、こちら側なのかもしれない。
何も見えなくなったりは本当はしないかもしれない。

この身体でこの目を持っているのと全く同じ視覚は持つことは出来ないとしても、
向こう側の見え方があるのかもしれない。
わからないけれど。

わからないというのは
私は、この身体で生きている限り、水面の手前のこちら側に居る限り
こちらから向こう側が見えても、見えなくても、少しだけ見えても、
その同じ瞬間向こうからこちらが見えているかどうかは、
確かめようがないから。


というような
言葉になりきっていないことを、思いました。
描くことによって、考えて
現れた物を見せてもらって、また描くことが可能になっていく。
描画の楽しさに震えたりはあんまりしないんだけれど(どうなんでしょう…)
その、制作を通して訪れることができた場所に
びっくりして嬉しくて泣ける、みたいなことは、本当にたまにあります。
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